コピペとトリミングで成り立つ主張
伊勢崎市の伊藤議員の件については、もう書くつもりはなかったのだけど、こんぶダイアリーさんが御丁寧にまとめて頂いた(御苦労様でした)のを見つけたので、感想らしきものを。
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伊藤議員の記事「『男女混合名簿』が引き起こすモノ」が、読売新聞の記事と、、大変よく似ていることがわかったというもの。しかしながら、一部の部分については主張が異なっていて、単なる丸写しというわけでもないみたい。
僕は18日の記事で、つくる会の歴史修正主義について、「彼らにとって都合の良い史料だけで、「結論」に向けた物語が作られる。「結論」に都合の悪い史料はスルーだし、意図的なトリミングなどもあって…」と書いたけど、上記サイトを見ると、彼女が基本的には読売新聞の記事をコピペしつつも、彼女の「結論」に都合の悪い部分は意図的にトリミングを行っていることがよくわかる。
読売新聞の記事から落とされたのは、「男は、『男優』の別の男が少女に淫行(いんこう)させる姿や、嫌がる少女を暴行する様子を撮影してビデオで販売」したという、男性側の非道な行動や、「軽い気持ちで面識のない男と会い、被害に遭う」「体は大人でも、判断力は子ども」の少女のために、大人が注意を促す必要があるといった部分。
何故それが落とされたのかは書くまでもないことで、そこの部分まで書いてしまうと、どう読んでも男性側が悪いことになってしまうし、軽はずみな行動で、少女が被害にあってしまったことになるからだ。それは、「ジェンダーフリー思想による男女共同参画は危険だ」という彼女の「結論」にとって極めて都合が悪い。彼女にとっては、その「結論」の方が先にあり、優先されてしまうので、彼女の「結論」と相容れないこの部分はトリミングされるしかなかったんだろう。
まあ、それにしても、読売新聞の元記事を読んで見ると、よくこの記事の内容から彼女の頭の中でジェンダーフリー教育が悪かったことに変換できるなあ、とある意味感心してしまうし、それよりも驚いてしまうのは、彼女の記事の文章の中に「読売新聞によると…」と引用元を出していることだ。読み比べたら、彼女が印象操作を行っていることは丸わかりになってしまうのに。
きっと、この文章は、彼女の支持者・賛同者に対して投げかけられたもので、彼らの間では、この程度の文章で十分だったのだろう。「結論」を共有したがる人達の間で、様々な物事を、なんでも無理矢理「結論」に結びつけて、「結論」を再確認しあう。彼女のブログもおそらくそういう場所だったんだろうな。