左翼陰謀論の極北

月刊「致知」2月号


今まで知らなかったけど月刊「致知」という雑誌があって、その2月号で渡部昇一氏と中川八洋氏が「なぜ女性・女系天皇ではいけないのか」をテーマに特別対談をしている。


その内容が、日本会議首都圏地方議員懇談会のブログで紹介されているけど、今までから右派の男系天皇論者から何回か聞くことの出来た「女系天皇は左翼の陰謀」だという左翼陰謀論の極北に位置する内容だった。


彼らによると、皇統断絶による天皇制自然消滅のシナリオは、共産党が1970年初頭から、30年かけて準備し、狡智に構成してきたもの。小和田家の家系から見て内親王の誕生しか期待できないと予測し、愛子さんが誕生して以降、内閣法制局共産党系法律事務官に命じて女性・女系天皇制度導入の動きが本格化したらしい。当然、今回の有識者会議メンバーも、この内閣法制局共産党系が選んだ「天皇制廃止のプロ集団」とのこと。


また、「男系男子のみ神武天皇以来のY染色体がまったく変化を受けることなく受け継がれるという科学上の真理を広めたのは八木秀次氏の功績」であり、 「日本の近現代史を見ると、悪いこと、困難なことはすべて共産主義イデオロギーに由来している」とのことで、「すべての人が1240年前の和気清麻呂公にならなければならない時だ」と危機感を表明されている。


彼らの意見や認識に対して、特にコメントする気も起こらないけど、日本共産党が30年もかけて天皇制を廃止するような狡知や深謀遠慮を持っている様な党だったら、今日の様な議席1ケタ台の体たらくはなかっただろうし、とっくの前にプロレタリア革命を成功させることが出来ていた様に思う。