必修化ドリームと臭さについて

武道教 - Imaginary Lines

中学校の授業でちょっとかじったぐらいでマナーや公徳心がどうにかなるぐらいであれば、あれほどマナー低下だのモラル破壊だのと煽ってきた(例えばこんなの)産経の立場がなくなってしまうような気がするのですが。

だいたいこれまで武道を選択してきた生徒たちはどうなのかと。他の生徒に比べて礼節を重んじているのかと。



これは同感ですね。そもそも中学校の授業で武道をやるぐらいで、礼節が身に付くのであれば、小学校の授業の前後にする「起立・礼・着席」とか、日々の生活の中で自然に礼節が身に付くでしょうし、逆に言えば、最近の俗流若者論に出て来る様な若者(実際どの程度いるのか知りませんが)は、授業で武道をやったとしても「下らない」とか思うだけで、大して効果がないんじゃないかと。


この手の論議を見ていると、若者に期待しているのか、それとも失望しているのか、どちらか分からなくなりますね。最近の若者に対して深く嘆いている様にも見えるのに、何かしらを必修化した程度で若者達が変わると期待している。何か「武道」のみならず、(良いと思われることを)「必修化」することそのものに対してドリームを抱いている様な感じ。


話は変わりますが、この武道必修化の話で、かれこれ20年近く前に中学校の体育でやらされた剣道の授業を思い出しました。で、その時の経験の財産というか記憶は何といっても「臭さ」。使いまわしの武具に汗がしみこんで、もの凄く臭かったです。なんか「おじいちゃんの靴下で下足を…ヴエー! 」(ガキの使いの笑ってはいけない警察署のジミー大西)みたいな感じで。で、各クラス毎に剣道をやる時期が違うのですが、暑い時期に当たったクラスの子には、他クラスから憐れみの眼差しが。確実に「臭さ」のせいで体育の中で不人気度No.1の種目だったと思われます(他の学校も状況は似たようなものだと思うのですが…)。


という事で、必修化へ突破すべき関門として、特に剣道については、「臭さ」対策というのを結構本気で考えたほうがいいんじゃないかと。特に女の子にも必修化させるという事であれば、女の子は更に気にする部分があるんでしょうし。