奥田会長の苦言

id:kyoumoeさんの日記から。
2006-03-09

日本経団連奥田会長は8日の記者会見で、残虐シーンが含まれるゲームソフトが原因で社会に適応できない若者が増え「ニート」増大の一つの要因になっている可能性があると指摘。
(略)
奥田会長は記者会見で「ゲームで残虐なシーンを見て、社会に適応できなくなったのなら、そのようなソフトをつくるのは問題」との認識を示した。



ニートの要因については、色々な人が好き勝手な事を言っているけど、この「残虐ゲームがニート生む」というのは、ある意味凄い。巷の凡庸な意見とは一線を画しています。といっても、最近叩かれている「残虐ゲーム」と「ニート」、結びつける人が出てくるのは、時間の問題だった様な気もする。


この手の話題を見ると、よく保坂展人さんのブログの文章が頭に浮かぶ。
オタクバッシングを考える その2 - 保坂展人のどこどこ日記

エロマンガがよくないというなら、人殺しの場面ばかりの時代劇や戦争映画、大河ドラマをなぜ禁止しろと言わないのか、子どもたちが真似をする殴り合いの格闘技の放送がなぜ問題にならないのか。

本当に保坂さんに同感。「大河ドラマで残虐なシーンを見て、社会に適応できなくなった」と誰も言わないくせに。


でも、「人間力が足りない」やら「愛国心がない」やら「教育が悪い」とか言われるぐらいだったら、まだ「残虐ゲームが悪い」ことにしておいた方がいいのかもしれない。人間力愛国心を押付けられたりするよりも、残虐ゲームが規制されることの方がよっぽど実害もないだろうし。残虐ゲームを諸悪の根源にした方が、賢いのかもしれないな。