コショクが日本を駄目にする

11月は食育の季節なのか、シンポジウムやら食育関係のイベントが、自分の周りの自治体でも結構開催される予定。


京都でもロータリークラブが11月4日に、服部幸應氏の基調講演と、服部氏や教育再生会議のメンバーである門川氏などがパネラーとなるセッションがある、食育シンポジウムが開催されるみたいで、昨日の新聞にそのイベント広告が大きく掲載されていた。以下の様なコピー入りで。

このままじゃ日本はだめになる!


いま 子どもが危ない キレル子どもをつくる5つの「コショク」
孤食」子どもが独りで食事をとる
「個食」家族がバラバラで好きなものを食べる
「固食」自分の好きな同じものばかりを食べる
「小食」少ししか食べない
「粉食」米を食べずにパンや麺類ばかりを食べる 



この「コショク」って服部氏の持論でもあるみたいで、検索したら色々と引っ掛かった。


僕は物心がついた時には父が入院していたり、家庭の事情で「孤食」が非常に多かったから、そもそもこれに限らず「家族みんなで食事」とか、その手の食育的言説に対しては、色々と言いたいことがあるけれど、そういった個人的な話は別として、「キレる子どもを作る」とか「日本がだめになる」とかそんな危機感を煽るのは、ちょっと非科学的過ぎるのでとりあえず勘弁してほしい。保守層の方を中心とした現状への危機意識と、教育とは短絡的に結びつけられる事(自虐史観教育が日本を駄目にしたとか)が前々から多かったけれど、上のコピーはその食育バージョンみたいな感じがする。


でも、日本食は体にいいですぐらいならまだしも、こんな調子で「粉食」を目の敵にしていたら、それこそ製パン業界あたりから反発を食らったりしないんだろうか、と思う。だってパン食や麺類ばかり食べると、キレる人間になって、日本を駄目にするとか言っているんだよ。でも、亀田親子は、粉物の大阪育ちで「粉食」ばっかりだから、ああなったと言われたら、納得してしまう人も出てきたりして…。