さすがに民間でも不信感を持たれるのでは?

橋下知事の隠し撮りの件について。


http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200809060039.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080906-00000095-mai-soci

「隠し撮り」について「民間だったら当たり前のリサーチ」と話したが、その手法は議論を呼びそうだ。

橋下知事は「行政は予算を付けても、執行の管理ができていない。本当にやっているのかチェックするのが僕のやり方」と話し、廃止を検討する他の施設についても府職員らに「隠し撮り」させる方針を示した。



民間企業では当たり前のリサーチと言うけれど、単なる一般的な窓口のサービス調査ならともかく、リストラを狙っているトップがその部局のみを狙って行った覆面調査なわけでして、民間企業の場合でも、この様なやり方をすれば、方法や内容に不信感を持たれるのではないのでしょうか。この場合はさすがに。サービス業や飲食業でやっている覆面リサーチとか、一般利用者との視線とかとは別で、同一視できるものでは無い様な気がしますが。


僕は性格が悪いせいか、隠し撮りしたから本当の仕事ぶりの姿が現れているとは、単純には思えません。隠し撮りしなければ、普段の業務の姿が見えないという意見もあるようですが、逆に言えば、隠し撮りまでして、自分の方針を通そうとしている人が出してきている証拠でもあるわけですから、色々邪推しますし、割り引いて考えますね。隠し撮りして、その結果が知事にとって都合が悪かった場合、ちゃんとそれを公表して、議会に提出しようとしていたんでしょうか。改めて撮り直すか、都合のいい部分だけ取り出して編集するか、隠し撮りした事を黙ったままでいたんじゃないの?


さすがに府議会の人達も、この様な政治的意図は斟酌した上で、映像について判断するとは思います。しかしながら、折角ですから、是非府議会の特に野党系の人達には、「執行の管理が出来ていない。本当にやっているのかチェックする」ためにも、夜7時ぐらいの大阪府庁で、サービス残業をさせていないかの事前通告なしの抜き打ち検査を、逆提案して頂きたい。


行政に限った話ではありませんが、行政もサービス残業は多いですし、残業等の管理を本当にちゃんとやっているのかチェックする必要があります。抜き打ち検査をすれば、いつ監視されているかわからない管理職の人達は、その視線を内面化して、常日頃から残業命令や手当を出す様になるようになり、違法なサービス残業の問題は相当程度適正化されるでしょう。民間への肯定的な影響も期待されるのではないでしょうか。「僕のやり方」なのですから、当然橋下知事も反対する訳ないですよね?