逆ニーメラーあるいはニーメラーのすすめ

橋下徹 on Twitter: "金曜日、土曜日の府議会採決は維新の会の強行採決と報じられている。しかし議案の中身を見て欲しい。府民に義務を課す案件は一つもない。議員や大阪市役所、そして一部教員団体というこれまで既得権を謳歌していた所への直球切り込み案件のみ。これは凄まじい権力闘争です。綺麗ごとでは何も進まない。"

金曜日、土曜日の府議会採決は維新の会の強行採決と報じられている。しかし議案の中身を見て欲しい。府民に義務を課す案件は一つもない。



橋下徹 on Twitter: "議員の身分を失わせる定数削減案と教員(公務員)の行動に枠をはめる議案。単独採決しても府民無視でも何でもありません。僕は、首相公選制が日本の政治に不可欠だと思っている。今の議院内閣制だと政治は何も決められない。"

議員の身分を失わせる定数削減案と教員(公務員)の行動に枠をはめる議案。単独採決しても府民無視でも何でもありません。



我々が攻撃しているのはあなた方ではない、彼らなのだ、だからあなた方が不安に感じたり、問題視する必要はない。ニーメラーさんのコピペの「私」は、「攻撃されているのは自分ではなかったから何もしなかった」わけですが、「攻撃されているのは府民(自分)ではないのだから、何でもないでしょう?」と「私」に問いかける様なこのツイートは、「逆ニーメラー」「ニーメラーのすすめ」とも呼べるのかもしれません。


教員も大阪市役所の職員も議員の人達も、その殆どが大阪府民であるわけですが、上のツイートを見ると、さも彼らは府民ではないかの様です。(時々観測気球的な発言をするとしても、)大多数の府民を攻撃すれば支持を失いますから、今後も「ナチス」の攻撃は少数者に向かって行われるのでしょう。そして、その攻撃に選ばれた少数者は「府民」から除外され、大多数の人達に対して「攻撃されるのは府民ではないのだから、問題ない」と「ナチス」は言う。


もし、表現規制の強化がされる時が来るとするなら、橋下知事はこの様にツイートするのではないでしょうか。「一部の特異な趣味を持つ人達の行動に枠をはめる議案。府民に義務を課す案件ではありません」と。そして、晴れて表現規制条例は早々に改正され、殆ど橋下知事の人気は低下しないのでしょう。大多数の府民にとって、「一般府民と公務員は違う」のと同じ様に、「一般府民と一部の特異な趣味を持つ人達は違う」わけですので。