「批判者は現場を知らない論」の終着駅

橋下徹 on Twitter: "そんな組織のトップは、太田教授が考えるマネジメント手法なんかでマネジメントはできません。典型的な現実不認識の机上の論。役所の課長に対して講義する論理がそのまま大阪市長に通用するわけがない。役所の組合と血みどろの政治決戦を踏まえた大阪市長と言うポジションは特殊です。"

そんな組織のトップは、太田教授が考えるマネジメント手法なんかでマネジメントはできません。典型的な現実不認識の机上の論。役所の課長に対して講義する論理がそのまま大阪市長に通用するわけがない。役所の組合と血みどろの政治決戦を踏まえた大阪市長と言うポジションは特殊です。



批判の対象となっている、同志社大学政策学部の太田肇さんは、組織論を専門に研究されている方で、国家公務員や地方公務員の「現場」の経験もある方なのですが、「批判者は現場を知らない」論は、批判者が体験していない「現場」を持ち出すしかないので、結局終着駅として「役所の組合と血みどろの政治決戦を踏まえた大阪市長」という自分しか知らない「現場」が出てくるのでした。


この論を認めるなら、結局は全て橋下氏が正しいわけになります。この特殊な大阪市長という「現場」を知っている人は橋下氏しか世の中にいませんので。勿論、京都市長も現職の門川氏が殆ど全て正しい。京都市共産党系が強いといった、様々な事情がある特殊な「現場」で、その「現場」を体験し、知っているのは門川氏以外には殆どいないわけですから。


あと、このツイートは、ワタミに対しても応用が可能です。「そんな組織のトップは、太田教授が考えるマネジメント手法なんかでマネジメントはできません。典型的な現実不認識の机上の論。一般企業の課長に対して講義する論理がそのままワタミに通用するわけがない。業界内で血みどろの競争を行っているワタミの会長と言うポジションは特殊です」。「特殊」と言った者勝ちの世界。