竹中平蔵氏の公式サイトのスタッフ日記

http://takenakaheizo.cocolog-nifty.com/mania/2005/10/post_6c27.html
http://takenakaheizo.cocolog-nifty.com/mania/2005/10/post_c9e1.html

こうみると、フリーター=「負け組」論がそもそも間違っているとしか思えません。
あえていうならば、「真ん中」の層が「若者=勝ち組予備軍」の台頭に歯止めをかけ、それを突破しようとし、小泉総理がその先頭に立っている。



フリーターが勝ち組予備軍であるなら、厚生労働省地方自治体も若年者雇用対策に乗り出さないはずだけど。


フリーター問題の最大の問題点は、接客などの単純業務が多いフリーターは職業能力が身につかないため、フリーターを長く続ければ続けるほど正社員になるのが難しくなるし、そういう彼らが30〜40歳になった時、いわゆる中高年フリーターになった時にどうなってしまうのかという問題。正社員組と年収格差は倍以上にもなってしまうし、さらに親の経済的庇護がなくなってしまうとなると状況はさらに深刻になってしまう。


パソナの南部さんは自分の業務に関わることだから、ユートピア的な事を言うよ。でもそれはいたとしてもごく一部の人の話で、到底一般化されうる話ではない。


僕はフリーターも一つの生き方として尊重されるべきだと思う。多様な生き方が選択できうる社会であって欲しいし。でも、現実問題、フリーターは代替が利く補助的労働力(悪く言えば使い捨ての労働力)としての役割しか与えられておらず、上記の様な問題は構造的な課題として残っているのに、それらを全てショートカットして「全国のフリーターよ、自由民主党のもとに結集しよう!」と煽るのは悪乗りし過ぎというか、フリーターをある意味馬鹿にしているよね。B層だと思っているのかどうか知らないけど。