マル激

テーマは「鈴木宗男は何と戦っているのか」。


今回のゲストは鈴木宗男氏。番組内の主張の趣旨は以下の通り。

  • 北海道で自民党が負けたのは、北海道が「負け組」であり、大都市優先、地方切り捨て新自由主義に対して明確に意思表示をしたからだ。今回自民党が勝ったのは大都市圏で勝ったからに過ぎない。
  • 日本には資源エネルギーがないため、米国に首根っこを押さえられている。そういった中東=米国の依存状況から脱却する為、ロシアとの提携が日本の生きる道だと判断した。
  • 北方領土は、ソ連の時と比べると、今のロシアにとって戦略的な意味はない。国益を考えて、日本の土俵にいかに持ち込むかを考えるべき。
  • あれだけ疑惑を持ち出されても、やまりん程度の罪状でしか起訴できなかったのは、いかに私が綺麗な政治家だったかと松山千春君も言ってくれている。



鈴木宗男氏の逮捕が本当に国策捜査だったのか、彼がどの程度汚れたハトだったのか僕にはわからない。
けれど、こうやってマル激を聞いていると、あまり知性的ではないかもしれないが、叩上げの政治家らしい打たれ強さと行動力、そしてそれなりの見識を持った政治家の様な気がしたし、少なくとも、外交に関しては、自分の人気取りのために何の解決にも繋がらない勇ましいだけの言葉を並べたてる某政治家達より、外交の現実と国益というものをよっぽど判っている人の様に感じた。


いくつかのサイトの紹介。
http://www5.hokkaido-np.co.jp/seiji/suzuki-kyojitsu/
3年前の北海道新聞の特集。世間一般的なイメージの「ムネオ」像の記事。


http://www.muneo.gr.jp/html/saishin17-10-12c.html
鈴木宗男氏自身のHPから。先月の月刊現代の魚住昭氏の記事。これを読んで、鈴木宗男氏に対するイメージがかなり変わった。権力争いには敗北したけど、彼の政治家としての価値ははるかに上がったのかもしれない。