マル激

丸激トーク・オン・デマンドって、昨年年末にやった、ダウンタウンガキの使いの「絶対笑ってはいけない温泉宿 1泊2日の旅 in 湯河原」の仕掛けで出てきた、ラジオ番組の「湯河原オーマイマインド」に語感が似ていますね。どうでもいいけど。


今回のテーマは「外交立国への道険し」で、ゲストは田中均前外務省外務審議官。大分北朝鮮絡みで叩かれた人だけど、マル激でお見受けする限り、総合的な見地から国益を考えるいかにもプロの外交官といった感じの人だった。


前半と後半に分かれていたけど、前半の方はアメリカの話が主であんまり面白くない。後半の北朝鮮関係に話題が移ったところから、俄然面白くなってきた。


北朝鮮の話題の後は、田中均さんも提唱している東アジア共同体の話に。田中均さんは、東アジアで一定の仕組みを作っておかないと、米国との関係だけでは日本は生き残れないと強い危機感を持っておられている様子。また、東アジア共同体提唱の理由の一つとして「中国が国際社会の中で建設的な役割を果たす様な仕組みを日本は作っていかないといけない」と主張されてて、この東アジア共同体について悪く言う「諸君!」諸氏の論説には「中国のいいなりになるとか中国の仕掛けた罠とか、具体的に言ってくれ、それならその理由を」と極めて腹にすねかねているものがあった感じだった。


田中均さんにしてみたら、俺は日本の将来と国益を真剣にちゃんと考えているのに、外交を知らない奴らが偉そうにいい加減なことを言いやがってという感じなのかもしれないけど、プロの冷静な抑制的な意見より、アマチュアの勇ましい意見の方が読者にとってカタルシスになるし、受けがいいんだよね。宮台さんも言ってたけど、その方が雑誌の売れ行きもいいし。