実際はまだこんなもんか

http://job.yomiuri.co.jp/library/column/li_co_05120201.cfm
教えている女子大生のうち、6割が結婚や出産を機に、結婚や出産を機に仕事を辞めて家事や育児に専念したい、仕事と家庭の両立は無理だと考えているというジャーナリストの秋葉ふきこさんの記事。


秋葉さんは、上記の様な女子大生の意識を「驚くほど時代遅れな」ものと評していて、確かにいかにもっていう典型的な性役割分業意識なんだけど、実際はまだまだこんなものかもしれない。僕と妻は、どちらとも定年まで共働きする感じだけど、友人達は大抵結婚を機に、奥さんは会社を辞めて家庭に入っているのが殆ど。

あくまでも私の憶測に過ぎないが、彼女たちが日ごろ接する大人の女性とは、自分の母親と学校の先生くらいで、その他のロールモデルに出会うチャンスが少ないということが原因かもしれない。



この手の意識というのは周りの空気や日頃入ってくる情報みたいなもので形作られるのだろうから、お手本になる人もいない、情報も入ってこないということになれば、こういった意識になってしまうのも無理のないことなのかも。周りの空気ということで言えば、本田由紀さんの何気なく書いた様なエントリも、案外当たっていそうな感じ。女子大生はさすがにサザエさんを見ないだろうけど、日本の「周りの空気」に与えてきた影響はとても大きかったんだろうし。

常々思っていたのだが、「サザエさん」と「あたしんち」の放映をやめれば日本社会の家族やジェンダー構造は少し変わるのではないだろうか。専業主婦が当たり前のように登場し、それこそがあるべき世界のあり方だというイメージを膨大な人々の無意識に埋め込んでゆく。