「子供の安全」ではなくて「親の安心」の問題

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明らかに親や学校に殺される子供のほうが圧倒的に多いのだ。しかしそれでもなおメディアは変態を異常に強調し、一般大衆のおバカはそれに意図も簡単に乗り不安を叫び続ける。そんなあんたが子供を殺す可能性のほうが高いんだよと。しかもその確率は桁違いに大きい。変態用監視カメラをつけるならリビングに監視カメラをつけた方が「効率的」だということだ。



はてなブックマークでは、自動車事故についてのコメントも。


おっしゃる通りで、本当に「子供の安全」を考えるのであれば、変態より親の方が子供を殺す確率が高いのだから、監視カメラをつけるなら通学路よりリビングにつけるべきだし、前歴者や不審者情報より先に幼児虐待をした親の情報を提供しなければ筋が通らない。
また、通学途中に変態に殺される確率より、自動車事故に遭って死んでしまう確率の方が高いのだから、もっと前からスクールバスを導入したり、親が送迎したりするべきであって、今頃「スクールバスを導入」などと言い出すのもおかしい。


何故、幼児虐待や交通事故の場合に、監視カメラとかスクールバスとかの導入を求める声があまり大きくならないのかというのはおそらく簡単な話で、親が不安にならないからだ。幼児虐待をする親の話題がTVや新聞に出ても、「こんな酷い親と私は違う」というお決まりの切断操作で終わりだろうし、交通事故というのは脅威には違いないが、親自身が、どの様なものかわかっている、得体の知れている脅威である。得体が知れているものには、人(親)はそれほど不安にならない。「車には気をつけようね」で終わってしまう。


これは「子供の安全」の問題ではなくて、マスコミに煽られて噴きあがる「親の安心」の問題に過ぎないのだと思う。


実際はもっと大きな脅威が子供にあるのにも関わらず、いくつかの連続した事件によって、マスコミによって不安を煽られ、親達が噴き上がる状況(より危険性が高い自動車が横を通り過ぎる中で、実際他にいるかどうかわからない「変態」や「外国人」に怯える状況)は、ある意味滑稽なのかもしれないけれど、それに押されて望ましくない様々な物事が決まってしまいそうで、あまり見ていて気持ちのいい状況ではない。
といっても不安ベースの親御さん達が変わってくれるわけもないので、せめて「スクールバスの導入」程度の話で収まってくれればと思う。それでも子供達にとっては望ましくないことなんだろうけど、保坂さんが危惧する様に、犯罪者前歴情報の開示とかに話が行ったら目も当てられないから。


(追記)2005-12-03さんの記事。ICタグ実験に絡んで、似た様な問題意識(「親の安心」「子供の安全」)について言及されていたので紹介。