国土計画とジェンダーフリーって何の関係?



従来の全国総合開発計画を改めて、来年を目処に新しく国土形成計画が策定される予定となっていて、その計画策定に向けて、国土交通省が国民参加を意図して、ホームページを立ち上げ、その中で電子会議室を設置しているのだけど、その電子会議室がバックラッシュ派の方々の書き込みばかりで、「審議会や委員会にどうやって集約して報告しよう」と、国土交通省の担当者の方が頭を抱えているのが目に見えるよう。


http://www.kokudokeikaku.go.jp/forum/index.php


ジェンダーフリー思想の廃止」と国土形成のあり方が果たしてどの程度密接に関係があるのか、僕にも殆ど理解できない。


皮肉っぽく言えば、国土交通省の担当者が、国民参加の方法として、ホームページや電子会議室の設置という極めて安直な方法に頼ったら、結局はその安直さに相応したリアクションしか得ることしかできなかったということなんだろう。


というか、むしろ素朴に国交省の担当者が、「電子会議室を作れば国民が多く参加して有意義な議論が交わされる」と思っていたのであれば、その方が僕には驚きだ。ネット界の状況を見ていれば、こうなる事は容易に想像できたはずなのに。


そうは言っても、こうした状況に改めて遭遇すると、ホワイトバンドの時も痛切に感じたことなんだけど、ネットで建設的な意見やポジティブな共感を調達しようとするのは、今更土台無理な話なんだと思ってしまう。一種のネット・ディストピアの到来を予感させるみたいで、見ていて少し暗い気分になる。