『「ニート」って言うな!』ネタ
「ニート」って言うな!
「はじめに」の最後、本田由紀さんの宣言が格好いい。何か共産党宣言みたい。
この本以後、まだ「ニート」という言葉で現状を語りたい者がいるとすれば、本書の掲げた論点にきっちりと反駁した上でそうしない限り、嘲笑の対象としかならないことを覚悟しなければならない。再び念を押しておこう。「ニート」って言うな!
内藤朝雄さんのゼミ学生の指摘
特に、内藤朝雄さんが書かれた第2部の、青少年凶悪化に関する俗論に関する部分は、非常に面白かった。
先ごろ、東京都調布市で53歳の男性が「バイクの音がうるさい」という理由で18歳の少年の首を切った事件が起こった。また、北海道でも、80歳の夫が妻を「食事のおかずの事で口論になり殺した」という事件が起きた。
(略)
なぜ、若者の犯罪は大々的に報道するのに、ご年配の方が起こした犯罪は声高に報道されないのだろうか。「キレる中年」や「危険な老人」といったような見出しが出てもいいではないか。
これは、内藤さんのゼミ学生が新聞に投書された文章だけど、全くもってそのとおりだと思う。誰か、確信犯的に「このままでは中年達が危ない」「凶暴化する老人問題を考える」とかのブログを作ってくれないかな。