「国家や歴史に自信を持てない者は自分にも自信が持てない」論

本田由紀さんのブログから、松原仁衆議院議員の発言。
http://d.hatena.ne.jp/yukihonda/20060301#p1

身近な例では、「自国の旗を掲揚してはいけない」とか「国歌を歌ってはいけない」と教育された子供が、果たして国家に対して自信を持つだろうか。国家に対して自信を持たない子供が、自分に対して自信を持つだろうか。教育の根本問題にはそれがあり、ニート問題につながると私は思います。



もはや聞き飽きた感のある「国家や歴史に自信を持てない者は自分にも自信が持てない」論。


この「自分の国家に自信を持てるから、自分自身に自信を持てる」的主張って、「僕のパパは金持ちだから(自分の家に自信をもてるから)、僕は凄い(自分自身に自信をもつ)」というスネオ的自慢と、どれだけ違いがあるのかと思う。
この手のスネオ的自慢って、「お前のパパは偉いかもしれんが、だからといってお前自身は偉いわけじゃないだろ」という感じで、基本的に嫌がられるけどね。対象が国家に変わるとOKなのか。


「国家や歴史に自信を持てない者は自分にも自信が持てない」という前提自体が間違っていると思うのだけど、もし仮にその様な子供がいたとしても、「所属や周囲の状況に関係なく、自分に自信を持てる人間になる教育をすべきだ」という主張ならまだ理解できるところもある。


けど、されるのは「自分に自信が持てる様に、愛国心教育をすべきだ」という主張ばかり。まあ当たり前と言えば当たり前なんだけど、(もう既に聞き飽きているのに)今後も色々なところで同じ事を繰り返し聞かされそうで嫌になってくる。なんだかなぁ。