バレーボールの応援について

僕は学生時代バレーボールをしていたので、今でも日本で行われるバレーボールの国際試合をTVで良く見たりするけれど、本当にあの応援はどうにかならないものかなと思う。


有名な「ニッポン、チャ、チャ、チャ」は、中垣内さんに言わせるとリズムが違ってプレイしにくいらしいけど、それは別にいいとして、あの相手方の選手のミスを大喜びする応援には、思わず眉を顰めたくなる。サーブをミスして大喜び。アタックがアウトになって大喜び。それも、勝負が懸かっている場面ならともかく、試合の最初から最後までずっと。


相手国の選手への敬意が全く感じられない様に見えるのもあれだけど、あの応援って、国際映像とかで他国の人が見たらどう思うのだろうか。極めてナショナリスティックな光景に見られ、日本への悪感情を持たれてしまわないかと、いらぬ心配をしてしまいたくなる。


といっても、僕は、観客の人達のレベルが低いと批判したいわけではない。選手紹介の時とかはちゃんと拍手とかされるのだろうし、観客の皆さんも普通に相手国の選手に対する敬意を持っておられているのだと思う。ただ、バレーボールの応援の様式があのスタイルで固定化されてしまっているから、あの様な応援になってしまっているだけで。「様式」とか「場の雰囲気」の問題なんだろうな。


僕も阪神ファンで何回か甲子園行ったことがあるけど、浪速のヤンキーっぽいお兄さん達が六甲おろしを張り裂けんばかりに歌っているのを見て、「多分学校の合唱コンクールとかでは、ほとんどまともに歌わなかったはずなのに、彼達にここまでさせる甲子園というのは凄い場所だな」と思ったことがあった。
メガホンとかすぐ投げ入れたりして、あまり評判のよろしくない阪神ファンのお行儀の悪さも、そういう応援の「様式」であったり、甲子園という「場の雰囲気」であったりが、結構影響しているんだと思う。