行政へのネオリベ的視線

この人要らないんじゃないか - 猿虎日記(さるとらにっき)
何の効率性か - モジモジ君のブログ。みたいな。


公営駐輪場にいる御老人の話が出てきたけど、公営の駐輪場ってシルバー人材センターが運営を請け負ったりすることが多くて、御老人への報酬もお小遣い程度(パート並み)なんですよね。
僕は、公営駐輪場については御老人への報酬も低額だし、退職後の御老人への社会参加、生きがい・健康対策という高齢者福祉施策の面が強いと思っていたので、猿虎さんの記事のコメント欄を見て、皆さんの行政の「効率」に対するネオリベ的視線の強さに少し驚きました。


もちろん行政の活動には非効率的な面が多くあるし、責められてしかるべきなんだけど、ネオリベ的視線が強いあまり、その施策が有する他の要素が見落とされてしまいがちになったり、また過剰に「効率性」が持ち出されてしまいがちになったりする面がある様にも思います。


公営駐輪場の例で言うなら、「公営駐輪場は、(退職後の)高齢者が社会にコミットメントできる場であり、「効率」でその場を奪ってしまっていいのか」、「そもそも、その様な高齢者福祉の面も有する、報酬も低額な『有料駐輪所に多少余るくらいに人間を配置する』ことが、どれだけ「無駄」で「非効率」な話なのか」という事が、「効率性」とあわせて問われなければならないのに、「人が多く見える」という見た目の「効率性」だけが問題視されてしまっているんじゃないかと。


と言っても、そもそもそんなに行政に厳しい視線が向けられるようになったのは、行政側が散々今まで酷い事をやってきたからなんですよね…(大阪市を筆頭に)。
行政が「効率性」のみでカバーしきれないものを守りたいのなら、自分達がまず効率的であれと、結局はそういう話なのかなと思います。