エコロジカル・フットプリントという言葉

前にふとした機会で、エコロジカル・フットプリントという言葉を聞いた事があります。「エコロジカル」の名のごとく環境関係の指標なんですが、それが結構面白くて(といったら語弊がありますが)分かりやすい指標でした。


下のリンク先で説明がされていますが、この「エコロジカル・フットプリント」というのはどれだけ環境に負荷をかけているか(自然生産能力を超えた資源消費をどれだけしているか)を示すもので、例えば世界の人が全員日本人の様な生活をしたら、地球が何個必要になるのかということも分かります。


エコロジカル・フットプリントって?
}˜^¤Žå—v‘‚̃GƒRƒƒWƒJƒ‹EƒtƒbƒgƒvƒŠƒ“ƒgi¶‘ÔŒn•‰‰×“xj


上の図録のグラフで言うと、世界の自然生産能力が1.8gha/人で、これを超えると持続可能な状況になっていないということになります。日本は4.3gha/人。世界の人が日本人の様な生活をすると、とても地球1個では足りなくて、地球が2.4個必要(4.3gha÷1.8gha)になります。アメリカ人の様な生活だと5.3個。こうやってグラフを見てみると、「先進国が地球環境に多大な負荷をかけている」ということが一目瞭然ですね。当たり前の話ですけど。


中国は1.6gha/人で、世界の自然生産能力以下の水準。近頃ネットでも中国の「環境問題」が色々非難されていて、確かに中国の環境汚染は深刻だとは思いますが、日本も別にほめられたものでもない。中国に限らず途上国の環境問題を語るときには、特に僕達は公害も少なくて省エネも進んでいる環境優等国の自己イメージを持ちたくなりますが、先進国の生活水準を維持する以上、基本的に地球環境に破壊的なのは僕達の方なのだという自覚は持っておいた方がいいのかもしれませんね。