何気なく出る先進者意識

http://www.videonews.com/on-demand/281290/000904.php
今週のマル激は、「私が脳死移植に断固反対する理由」というテーマで、ゲストは東京海洋大学教授の小松美彦さん。
丁度、死ぬ死ぬ詐欺が少し話題になっているけど、その前提としている脳死移植問題はそもそもどうなんだ、というテーマの話でした。


宮台さんが放送の中で、「リベラルな格好よさ、高邁さと思って臓器移植に賛成している人もいるのではないか」「頑迷さを克服して(いると自認して)、自然感情を押し殺して社会的な価値だと思ってOKしている人もいるのではないか」と発言しているのを聞いて、「自分にも当てはまるな」と思って、そこから色々と考えてしまいました。


僕は、職場結婚&夫婦共働きで、丁度、僕達が結婚する時に、職場が、結婚後も旧姓が使用可能になるように制度が変更になったので、妻は旧姓を使用しています。職場上は夫婦別姓


で、友達とお酒とか飲んでいる時に、家の話とかになったりして、「奥さんには働いて欲しくない、家を守って欲しい」とか友達が喋っていたりすると、ふと「遅れているな」とか「今はそんな時代じゃないよ」とか思ったりするんですよね。性別役割分業に批判的で、職場でも夫婦別姓を選んでいる僕は進んでいて、未だに性別役割分業の考えに囚われている友人は遅れている。


僕は自分でリベラルな方だと思っているけど、この様な先進者意識は相応に持ってしまっています。で、何気ない友人の会話とかの中で、そういった意識がモロに出てしまうと。


前にも似た事を書きましたが、「歴史の真実を知った」とかいうネット右翼の人達を見ると、「その様な先知先覚者意識を持ってしまっていると、自分の考えの過ちになかなか気付かなくなるよ」と批判的に思ったりするんだけど、先進者意識を持ってしまっている、「自分はリベラルで進んでいる」と思っている僕も似た様なものなんですよね。前々から自戒したいと思っているんですけど。


今回のマル激の様な脳死移植問題とかについても、自分がその問題について余り良く知らないにも関わらず、移植に賛成するのが時代の流れだ、先進的なんだと決め付けて、そこで思考停止してしまっていたら駄目ですよね。これ、僕、やりかねないんだよな。気をつけなきゃ。