愛国心教育闘争

前々のエントリの続きも兼ねて、愛国心教育の件について。


おそらく抵抗むなしく教育基本法の改正案は通ってしまうんでしょうけど、今後の手段として、(ほとんど冗談で書いてますので恐縮ですが)改正に反対される先生とかを中心に「愛国心教育闘争」みたいなものをやってみたら面白いんじゃないかと思いました。


具体的には、道徳の時間などで愛国心教育をしないといけなくなったら、その時は「伝統」とか「歴史」とかを持ち出すんじゃなくて、「平和な日本は素晴らしい」「戦争を放棄している日本は素晴らしい」「基本的人権が保障される日本は素晴らしい」「個人が尊重される日本は素晴らしい」と、戦後民主主義の価値観の素晴らしさを教えまくるという事なんですが。で、最後に「この様な素晴らしい日本を担保する日本国憲法は素晴らしい、憲法を守っていかなければ」とつなげる。愛国心教育が最後は護憲に。


マル激で宮台さんもそれっぽいことを言っていた記憶があります。リベラルは戦後の価値観に対する愛国心を持ち出すべきだとか何とか。


右派の人が言う「伝統」やら「自然」やらの愛国心教育も、この戦後民主主義絶賛の愛国心教育も、価値観の押し付けという意味ではどっちもどっちなんですけどね。ただ、「四季がある日本は素晴らしい」と教えるのでは「この日本っていい国だ」という単なる自己肯定だけに留まりそうな感じがしますけど、「基本的人権が保障される日本は素晴らしい」と教えるのであれば、その様な日本・社会を守るために努力しなれけばならないという前向きな意識が育ちそうな感じがしませんか?こちらの方が公共心の涵養という愛国心教育の趣旨からもまだ適当なのではないでしょうか。


戦後からの脱却ではなくて、戦後の徹底としての愛国心教育。どうでしょう?