韓国の教科書運動

昨日の新聞で見て、面白いなと思った記事。
東亜日報 「5・16は革命、4・19は学生運動」ニューライトが教科書案公開

従来の教科書で「5・16軍事政変」と記述されている5・16軍事クーデターが、「5・16革命」と表現され、4・19革命が「4・19学生運動」と記述されたニューライト系列の近現代史の教科書が公開され、論議が予想される。

昨年1月、「韓国近現代史の6つの教科書は、大韓民国の伝統性を否定する『自虐史観』『親北朝鮮左派史観』を土台に、閉鎖的な感情的民族主義北朝鮮の現実だけを理解する内在的アプローチ、修正主義歴史観の見方を含んでいる」として、新しい歴史教科書の執筆の意思を明らかにした。その後、5回のシンポジウムを開き、専門家たちの意見を聞いてきた。



これは日本で言うなら、「二・二六事件と呼ぶな、二・二六革命と呼べ」という教科書運動ということなのでしょうか。


この動きを歴史修正主義と即断できるほど、僕は韓国の歴史学界や教育の状況をよく知らないのですが、日本のつくる会の主張とよく似ていて、思わず驚いてしまいます。教科書の左派性を攻撃したり、(例えば太平洋戦争→大東亜戦争の様に)呼び名を変えようとしたり。『自虐史観』という言葉なんか、全く一緒ですしね。


やっぱり、先行事例のつくる会の運動を参考にしてたりしている面もあるんでしょうか。運動が行き詰まった上に、恥ずかしい内紛劇を演じるところまでは、参考にしない方がいいと思いますけど(少し皮肉)。