京都市のトイレ掃除教育活動

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/natnews/topics/33560
掃除に学ぶ会京都市版に関する産経新聞の記事。写真を見ると、男子トイレに女子と思われる子がいますが、産経的にこれはOKなのでしょうか。


読んでて、この記事は、「教育再生」「子供再生」のドラマなんだなと思いました。最初に「ウワー」「ヤダー」「クサーイ」と嫌悪感を示す子供達。しかし、次第に周囲は熱気を帯びてきて、「何も出ないのが良いのやないか」とボランティアの男性が語り、終わった後の子供達は、「率先してやりたい」「トイレも心もピカピカになった」と笑顔を見せる。


最初は、ためらいがちだった子供に「奉仕の精神」が芽生える「教育再生」「子供再生」の物語。「何もでないのが良い」と語る寡黙なボランティアの男性は、「大人の見本」ですね。


この活動に参加されて、便器を磨いて心が磨かれたと個人的に思われるのは、結構な事だと思うけど、それを子供に押し付けて、実際この物語の様に話が上手く行くのでしょうかね。自分が中学生だった時、何か嫌な事をさせられたら(一番大きいのが国体でさせられたマスゲーム)、表面的な態度はともかく、内心では「下らないことさせやがって」「もう二度とするか」としか思っていなかったしなあ。「率先してやりたい」と本心から思う子供って、そんなにいないと思いますけどね。


教育再生会議のメンバーでもある京都市教育長の門川氏が、この運動を実施している「便きょう会」の会長をされておられています。この記事を読んだら、「掃除は脳の前頭葉を活性化させる」と主張されている様で。ホンマかいな。