自虐現代観という言葉を知る

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/seiron/34073/
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/column/shuchou/34145/


成人の日に際しての産経新聞の記事。読んでて「今の日本の悪口が多いなあ」というのが第一感想でした。上の藤原正彦さんのインタビューは言うに及ばず、下の社説も「戦後損なわれた醜い自己本位の世」とか言っていますし。


で、こういう自分を蔑む態度って「自虐」と言うんじゃないの?と思っていたら、id:clawさん経由で、id:fujiko-mさんが「自虐現代観」なるはてぶタグを使われていることを知って、上手いネーミングだなと感心してしまいました。僕もはてぶタグで使いたくなってきました。


道徳心がない」「醜い自己本位の世」と今の日本を悪く言う「自虐現代観」を押し付けられたら、子供達が愛国心を持てなくなるよ!…って誰か言わないのかな。


藤原さんの文章の中にも書かれてますけど、この「自虐現代観」って自虐史観批判とワンセットになっている様な感じですね。「過去の日本を否定する現在の日本」に否定的というか。侵略の歴史ばかりを教えられてきて、誇りや自信を失ってしまったから、こんな現代になってしまったと。


日本教育再生機構の結成呼びかけ文にも、似た様な事が書かれてあるし、おかしくなった現代の原因を、自虐史観(教育)に求めるというのは、ある程度共通の認識なんでしょうね。僕は、そもそも現代の日本がそれほど駄目だとは思っていないし、問題があったとしても、それは自虐史観とはあんまり関係がないのではないかと思いますけど。