給食費の未納問題について

http://d.hatena.ne.jp/kmizusawa/20070128/p2

1%くらいだったら、いつの時代でもどこにでもいる「払わない人」問題(税金、年金、保険料、NHK受信料、罰金、借金、各種ツケ、etc)に含めていいんじゃないかって気がする。



高級外車に乗っておきながら、給食費を払わない親の例も出てたりしているけど、僕も税金の職場で似たような経験があったなあ。自動車関係の税を担当していたけど、特に納期限を過ぎてもほったらかしにするとかかる延滞金で揉めることが多くて、散々文句を言って帰っていった人の車がベンツだったりとか。


多分、僕が税金の職場で体験した「税金を払わない人」と「給食費を払わない親」というのは、(公共の料金を)「払わない」人ということで、ある程度(相当程度)重なっているんだろうなと思う。産経新聞の記事でも税金と給食費、両方とも(ついでに保育料も)支払わない人の例が紹介されているけど。「督促されて逆ギレ」というのは税金の職場でもよくあるパターンだけど、その人が払わないのが「税金」だけだったり「給食費」だけだったりとはあまり思えない。


だから「給食費を払わない親」問題というのは、kmizusawaさんが仰られるとおり、(公共の料金を)「払わない人」問題の一部なのかなという気がする。


僕が税金の職場で働いていた10年間からそういう「払わない人」というのはいたし、多分昔からいたと思うけど、その数が増えているのかどうかはよくわからない。僕の勤め先の地方税の徴収率は、昨年度が97%前後で過去最高だったみたいで、それだけ見ると良くなった様にも見えるけど、多分滞納整理(差押え)とか厳しく行った結果、徴収率が上がったんだと思うので、モラルの問題とは関係ないと思うし。ただ、単純な数字の比較をするのもどうかと思うけれど、給食費の99%の納付率というのは、こうやって他の徴収率と比較してみると、そんなに悪い数字でもないような気もする。


給食費を払わない親」というのがこれだけクローズアップされるのは、やっぱり「親」「保護者」の行為だからなんだろうな。「親は子供を責任持って育てるべきだ」というのが裏にあるから、こういう例を見ると、「親のくせに…」と叩きたくなってしまうというか。言葉を入れ替えて「税金を払わない納税義務者」「NHK受信料を払わない視聴者」とかにしても、「給食費を払わない親」ほどには酷い感じはしないしね。そもそも税金とかNHK受信料とかだったら、払ってもらう方の役所やNHKのモラルはどうなんだと言われそうな気もするし…。