例の45分操作、15分休憩の件について

例の自民党http://youth.jimin.or.jp/iken/index.htmlで取り上げられていた45分操作、15分休憩の件について。


日曜日のNHKの番組で、社民党の又市さんも指摘していたし、知っておられている方も多いと思うけど、このページを最初に見た時に、「端末を操作する時の話だから、単なるVDT作業(ディスプレイ、キーボード等を使う作業)の際の作業休止の話だよね」と僕も思った。自分も税の職場にいた時に窓口で端末操作を一日中する仕事をしていて、VDTの検診を受けていたりしていたので…。


http://www.mhlw.go.jp/houdou/2002/04/h0405-4.html


上のリンク先がVDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン。一応の基準としては、一連続作業時間を「1時間を超えないようにすること」、また「連続作業と連続作業の間に10〜15分の作業休止時間を設けること」とされている。


それで、僕は、「VDT作業に休みを入れるのはいいけど、その間に他の仕事を出来るわけだから、休憩時間を要求していたらそれは叩かれるよな」と思ってたら、産経新聞の阿比留記者のブログを見て驚いた。だって、そもそも「休憩する」という覚書になっていないみたいんだもの。

《1.端末機操作は、専門職化せず、一般職員が行う
 2.端末機の運用時間は、現行の勤務時間内とする
 3.窓口装置を連続操作する場合の1連続作業時間は、50分以内とし操作時間50分ごとに、15分の操作しない時間を設ける
(略)
ふんふん、50分働いて15分休憩ということか。
(略)
 《1.窓口装置を連続操作する場合の1連続操作時間は、45分以内とし操作時間45分ごとに、15分の操作しない時間を設ける…



僕は自治労に加盟していないし、彼達を擁護するつもりもないし、彼達も反省すべき点は反省しないといけないと思うけれど、この休憩時間の話は、彼らが非常識だとか普通の神経を持ってないとかいうより、「VDT作業で定められているガイドラインに比べて、ちょっと贅沢な要求をしすぎていないか」という問題だよね。「作業休止時間」を設けるようにされているから、「操作しない時間」を設けるように要求することは特段おかしくはない。阿比留記者のブログでは「休憩」になっているけど、「操作しない」というのと「休憩」というのはちょっと違うんじゃないの?


もちろんガイドラインによれば、1時間働いて10分作業を休止するのが最低基準だから、公僕たる公務員はその最低基準で働くべきだという意見があってもいいし、そもそも公務員は税金で養ってもらっているんだから、労働安全衛生の基準とかを持ち出さずに、何があっても粛々と文句を言わず働けとかいう意見があってもいいとは思う。


ただ、自民党は、その様な主張をしようとしているわけでもないし、この社保庁チラシはわざと読者をミスリードさせようとする意図が見えていてなんだかなあ、と僕は思う。チラシではまだ「端末操作」の文字が残っているけど、日曜討論では片山幹事長は多分「端末」の言葉自体を落として、「45分勤務と15分休憩云々」とか話していたし。それでは社民党に突っ込み入れられても仕方ないよ。民主党が使う「消えた年金」という言葉についても、煽りが入っている部分があると思うけど、そのネーミングを批判している自民党の方が、もっと冴えない煽りをしている様な感じがして仕方ないのでした。