声が大きい者競争

「声の大きさ」ではない: 川瀬のみやこ物語 episode2

それは、今回のことが「声の大きなものが勝つ」という誤った先例として後年利用されはしないか、という心配といえば判りやすいでしょうか。

そして今回のことが「県民の声という圧力によって動いた」とされてしまい、心ならずも「先例」を踏襲してしまうと、また近い将来「やっぱりそんな事実はなかった、という声が大きくなっているのでね」とオセロのようにひっくり返されはしないか、というのが僕の心配なのです(杞憂であればいいのですが)。



僕も、今回の件について、沖縄の声が届いた事自体には好意的な感想を抱きつつも、この様な形で解決が図られることに対して、同じく杞憂なのかもしれませんが、少し今後に心配を持っています。


もちろん、教科書の記載が「声」によって変わってしまう先例をつくってしまうのもあるのですが、それと併せて、今までの経過を見ると、それこそ沖縄の声は主催者発表で10万人を超えるような大規模なものにならないと届かないのに、逆方向の声はもっと少ない段階で声が届いた事にされてしまうのではないかという不信感を持ってしまうからです。都合のよい声は増幅されて、都合の悪い声は減衰される。


今後、もしこの先例を踏襲され、「声が大きい者勝ち」の勝負になってしまうとするなら、恐らくその声の測定は平等にされるのではなくて、増幅された声と減衰された声を比較され、それで勝敗の判定が行われるのではないか。その様な可能性も決して少なくない様な気がするのは僕だけでしょうか。初めからジャッジが不公平な、声が大きい者競争。


僕が心配症なだけで、この様な危惧も検定の問題も、原因となる安倍氏が退陣したから、基本的には解決…という事になればいいんですけどね。あまり政権与党の一部の方に信頼が置けないので…。