分かりやすい成果としての表現規制

赤い世界
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3月19日、京都府知事選に立候補した現職の山田啓二候補のマニフェストが発表されると、ネットに衝撃が走りました。

マニフェストの26ページにこう書かれていたからです。
児童ポルノ規制条例の制定
日本で一番厳しい「児童ポルノ規制条例」をつくります。



全国に先駆けたい、東京に乗り遅れるわけにはいかない、日本一厳しい児童ポルノ規制にしたい、その様な事情が各知事側にあるのだろうと思います。日本一厳しい規制にするのなら、マニフェストに大きく書けますが、全国で中ぐらいの規制にするならマニフェストにあまり大きく書けない。全国に先駆けて実施するのであれば、大きく記者発表もできますが、全国で30番目ぐらいに実施するのであれば、記者発表してもあまり目立たない。


公務員バッシングほどではないかもしれませんが、児童ポルノ等の表現規制も数多くの市民の賛同を得られそうな施策ですから、選挙前の知事とか、常日頃から成果の誇示をしたい知事にとっては、アピールの絶好の機会なのだろうと思います。表現の自由との兼ね合いはどうか、果たして慎重な検討がされたのかどうかという話は、色々と複雑で分かりにくい面もありますが、「全国で一番厳しい」規制にした、「全国で先駆けて」規制対象にしたというのは、成果として分かりやすいですので。