我が国の公務員数削減の話

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101021-OYT1T00063.htm


イギリスで公務員を4年間で8%削減するという話になっているらしく、ブクマでも「日本も見習うべきだ」とか「思い切った止血策を取らないと」という反応が出ているわけですが、別にイギリスを見習うまでもなく、既に我が国は毎年似た様な減少率で公務員は削減されてきています。


平成21年地方公共団体定員管理調査結果の概要
国の行政機関の定員の推移


上記は地方公務員及び国家公務員のそれぞれの人員数なのですが、地方公務員の場合で、教員や警察官などを除く行政部門で、ここ4年で9%近く人数が削減しています(教員や警察官を含めても6%程度の減少)。国家公務員も同様で、ここ4年で8%以上の削減幅になっています。


日本の人口あたりの公務員数が他国に比べて少ないのは、最近のブクマでも話題になってよく知られている話だと思いますが、少ないからといって公務員数が増えているわけでもなく、さらに減少する方向で進んでいるわけですね。


しかし、データ上、我が国の公務員は継続して減っているのは明らかなのに、他国で公務員削減の話が出ると「日本も見習うべきだ」という反応が出てくるのは何故なのでしょうか。データを確認せずに思い込みで話をしても問題解決には役立たない様に思うのですが。別に公務員数に限った話ではありませんが、特に公務員関連の話題ではそれが多い様にも感じますね。