残業月140時間の公務員天国

職員が市長より高い給与をどうしたらとれるか 鎌倉市のビックリ給与明細 - 葉山町インサイダー

驚いたのは、なんでこんなにも残業が多いのか、ということだ。残業のし放題といってもいい。


課長補佐氏は本給40万円、課長代理になると、もう残業はつかず管理職手当てだけになるからと、せっせと残業にいそしんである姿が目に浮かぶ。
残業代が42万もある。残業単価は1H3000円ぐらいとすると、月140Hもしていることになる。
(略)
監督する上司はいないのか。公務員天国とはこのことをいう。



公務員叩きは数あれど、まさか月140時間もの残業実態が、「公務員天国」に認定されるとは、思いもしませんでした。


「公務員は残業代のために残業をわざとしている」という主張は、よくあるありふれた主張なのですが、とりあえず、このブログ主の方には「誰が残業代のために、過労死になってもおかしくないぐらいまで残業するのか」と問いたいですね。小遣い稼ぎのためになら、普通そこまで働かんだろと。今回の課長補佐氏にはちゃんと残業代が出たようですが、そもそも、官公庁の残業代は予算に限界がありますし、財政難の折り、残業代の予算も切られがちなので、残業した分だけ残業代が出るというものでもありませんしね。


このブログ主の方は問題視しない鎌倉市民の方を「驚いた市民感覚」だと評していますので、この件を問題視する自分自身は正しい感覚を持っていると思っておられるのでしょうが、健康を害するなどの長時間労働の弊害を問題視せず、長時間労働に対して支払われた残業代だけを問題視するというのも、僕にはなかなか納得しがたいものがあります。自分が養っている=税金を払っていると思っていると、そういう感覚になってしまう人もいるのでしょうか。ブラック企業の経営者的感覚というか。