国会における「公僕」の使用状況

ツイッターでの某発言とそれに対するid:Apemanさんのブクマコメントを読んで。


SKM on Twitter: "批判的視座を持つことと、侮蔑的用語を使うことは別でしょう。オバマ大統領が「軍は文民に統制されねばならない」ではなく「米軍は人民の下僕である」と言えば辞任に追い込まれると思いませんか? @hokusyu82 統率者だからこそ、自衛隊の暴力性について、しっかりとした批判的視座を持って"

批判的視座を持つことと、侮蔑的用語を使うことは別でしょう。オバマ大統領が「軍は文民に統制されねばならない」ではなく「米軍は人民の下僕である」と言えば辞任に追い込まれると思いませんか?



はてなブックマーク - SKM on Twitter: "批判的視座を持つことと、侮蔑的用語を使うことは別でしょう。オバマ大統領が「軍は文民に統制されねばならない」ではなく「米軍は人民の下僕である」と言えば辞任に追い込まれると思いませんか? @hokusyu82 統率者だからこそ、自衛隊の暴力性について、しっかりとした批判的視座を持って"

Apeman 文民については「お前ら公“僕”だろ」って言う奴いっぱいいるけどね、この社会。



暴力装置」の発言が話題になった最初の頃に、個人的な関心から、それなら「下僕」という、侮蔑的とも言える意味を内含する「公僕」がどれぐらい国会で使われているのか、調べてみた事がありました。
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結果はこの10年でほぼ100回。言葉の使われ方は色々あるのでしょうが、しかし100回も使われていても、誰も問題視しないし、誰も辞任に追い込まれることはなかったのでした。一番最近では、大島九州男氏が「公僕としての誇りと気概を持って…」と発言しているのですが、「人民の下僕であることに誇りを持て」というのも「暴力装置だから特段の政治的な中立性が確保されなければならない」というのも、その様な存在である事を自覚して振る舞えと言っている点においては、似た様に僕は思うのですが、「公僕」という用語は全然問題にならなくて、「暴力装置」という言葉は問題になる様です。


「公僕」ならまだしも「税金泥棒」とか果てには「シロアリ」とか色々言われますからね。deadletterさんも指摘されていますが、自衛隊の人達への感情への配慮と、文民(事務系公務員)への感情への全くの無配慮、その違いは一体何なのでしょうか。自衛隊の人達の場合は「身を呈して市民を守る自衛官への冒涜だ」とも言われたりしますが、文民の人達も地震などの災害や新型インフルエンザなどの緊急時には寝る暇もありませんし、身を呈して働くのは一緒の様に思うのですが。